パピヨンは愛玩動物として飼われる犬のなかでも特に人気がある犬種で、かわいらしい外見はもちろん、明るく活発で人と接することが好きという性格が特徴です。

さらに、高い知能を持っているため飼い主や周囲の人間との付き合いが上手でペットに向いているということが愛される大きな要因になっています。

知能が高く社交的な性格ではありますが、しっかりと躾を行うことでさらに良いペットとして成長してくれます。特に子犬の頃から適切な躾を始めることが良好な関係を築くために重要なのです。

パピヨンが子犬のうちの躾に必要な物として真っ先に挙げられるのが、リードとハーネスです。小型犬ではあるものの、外での散歩では必ずリードをつけて安全を確保することが必要です。

子犬のうちは散歩中にも躾を行って歩き方を教える必要があるため、小さい体に合わせて軽量なハーネスを選ぶと負担が少なく、楽しく散歩が出来ます。

そして、躾を行う際に最も大切な物が社会性を身につけるための場所です。飼い主とその家族だけに接していると他人や他の犬と出会ったときに興奮して飛びかかってしまったり、逆に怯えて神経質になってしまうことが少なくありません。

パピヨンがまだ子犬の時期に、ドッグランやドッグカフェに積極的に連れて行き、他の犬や人と接する経験をさせることで、攻撃性や恐怖心を取り除き、落ち着いた性格に育てることが可能になります。

子犬の躾は習性を利用する

子犬の躾はどの犬種でも大切ですが、それぞれの犬種が持つ習性を利用すると上手に躾を行うことが出来ます。

パピヨンの場合、遊び好きという習性をもっているため遊び心を使ったトレーニングが有効です。 その方法としておもちゃを用いる方法があり、例えばお座りなど基本的な命令を教えるときに好きなおもちゃを使って注意を引き、成功したらすぐにおもちゃを与えることで、犬は命令を聞くと遊ぶことが出来るというつながりを理解します。

パピヨンも遊びに対して強い好奇心があるため、短い命令を出してその度におもちゃを与えて褒めてあげることで、躾の成果が上がりやすいのです。

また、知能が高いというパピヨンの習性を利用して、クリッカーなどで音の合図を出すことも効果的です。命令に従った時や正しくトイレをした時などにクリッカーで音を出すと、犬は自分の行動が飼い主に喜ばれていることを学びます。

その頭の良さを活かして少ない回数で学習できるため、短期間のうちにトレーニングが進むこともあるほどです。

一方、命令を理解できたときにおやつをあげる方法は効果が芳しくありません。パピヨンはそれほど食欲旺盛な犬種ではないため、おやつをご褒美にしても意味がない場合があるのです。

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